母の実家(祖母の家)が結構田舎にあり、 山奥の奥という感じで、田園風景が広がる自然豊かなところでした。 コンビニも車で20分ぐらい行かないとなかった気がします。   小さいころから、大学生まで、夏休みはなるべくほぼ毎年祖母の家に帰っていました。 車で4時間ぐらいかかりますが、両親が運転して連れて行ってくれていました。   今回は一番記憶に残った小学生の頃の思い出を書きたいと思います。   私には年の近い、いとこのAちゃんとBくんがいました。 私の姉と合わせて4人でよく遊んでいました。 その中でもBくんはより年が近く、特によく一緒に遊んでいました。   例えば、木の枝に紐をつけて釣りごっこをしたり、 川に浮き輪の上に乗って流れたり、 犬の散歩で近所の人にあいさつしに行ったり。 やんちゃな二人だったので、二人でたくさん冒険しました。   その中で一つだけ、ちょっとだけ不思議な体験をしました。   田舎では網を使ってトンボをとったりするのはもちろんなのですが、 その時は工夫して針金に蜘蛛の巣を付けて自然の網を作ってトンボを捕まえていました。   畑の奥に川があるのですが、その川沿いのトンボを追いかけている夕方ごろ、 普通のアキアカネでもない、シオカラトンボでもない、ギンヤンマでもない、オニヤンマでもない 金色に光り輝く大きなトンボがいたのです。   2人で顔を見合わせて必死に追いかけましたが、捕まえることができず、 結局その正体はわかりませんでした。   そのあとすぐに親に呼ばれて家に戻ったので、 金色のトンボは大人になった今でも不思議な存在となり続けるのでした。   祖母はもう会うことや祖母の家に遊びにいくことはできませんが、 たくさんの思い出と愛情をくれたことに感謝しています。   それと関連して、 今年父が亡くなり、離れて住んでいる母が一人で過ごしていますが、 今までの愛情や育ててくれたことに対して、できる限りの恩返しをしていきたいなと考えています。   私には子供がいない為、祖母の家や母の家に子供を連れていくことということはできませんが、 夏が来るたび自分を育ててくれた祖母や祖父、父、母に改めて感謝しながら、 楽しかった子供時代を思い出していま